成功よりも

STANCE

スタンス

成功よりも

昔から、
一つだけ、
どうしても好きになれない言葉がある。

「差別化」

である。

もちろん、
ある意味では分かりやすい言葉であり、
経営戦略として必要な考え方でもある。

コンサルティングやセミナーでも、
よく耳にする言葉だ。

それでも私は、
この言葉を聞くたびに、
どこか違和感を覚えてきた。

差別化しなければならない。
選ばれなければならない。

そんな話を聞くたびに、
一度立ち止まって考えたくなる。

何か釈然としない。

ある時、
ふと思った。

差別化という言葉からは、
どうも相手の存在が見えない気がするのである。

私が本当に考えたいのは、
自分がどう成功するかではない。

誰に、
どんな価値を届けるかなのだ。

価値を追い求めた結果、
差別化される。

だが、
成功を急ぐあまり、
入口を差別化にしてしまう。

そんなことも、
少なくないように思う。

必要とされることを積み重ねた先に、
成功はある。

私は、
その順番を間違えてまで、
成功したいとは思わない。